イタリアでは、ハム・サラミなどの肉加工食品のことをサルーミと呼びます。イタリアは、パルマやサン・ダニエレの生ハムに代表されるよう、上等な肉加工品が多く存在します。サルーミの歴史は大変長く、古代ローマ時代には、すでに特別な席でもてなされる一品だったのです。その後も、サルーミの生産と消費は高まり続け、19世紀にはいるとサルーミ工場が普及するようになりました。質の高いサルーミの製造のためには、すべての生産段階で入念な配慮が必要となります。豚は厳格な衛生状態の中で飼育され、使用された原材料を明確にするために、刻印がされています。サルーミの加工には、長い時間と高度な衛生基準が必要になりますが、これらは原材料を最大限に生かした加工食品の製造には欠かせないものなのです。飼育法の改善や生産技術の革新に伴って、今日のDOP/IGPサルーミは過去のものに比べて脂肪分・コレステロール値が減少、良質のタンパクを多く含む食品となっています。その他、ビタミンB群、ミネラル、セレン、マグネシウムを豊富に含んでいるのが特徴です。

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